5月おざわ農園さん☆完熟苺尽くしツアー

こんにちは、孫の手トラベルです。


毎年、ご好評いただいておりますFoodCamp!ツアー。 “Farm to Table ↔︎ Table to Farm”をコンセプトに、食と地域と人をつなぐツアーを始めて3年目に突入しました。


今年は、これまで以上に魅力的なツアーとなるよう、いろいろと工夫を凝らしています。その要は、なんといってもFoodCamp!の舞台となる福島県内の絶景スポットやエッジの効いた生産者さん達。


あちらこちらの噂を頼りに生産者さんに会いに行くのですが、本当にみなさん素晴らしくて、血の滲むような努力や工夫、そして熱き想いをもって取り組んでいる方々ばかりです。


しかし、地元にいても知り得なかったことも多く、実際に会って話を聞いたり、農場に足を運んだりしたからこそ、その極みに触れ多くの感動に出逢うことができたと思っています。


そんな福島の魅力をこちらのツアーレポートでもお伝えして参ります。ツアーに参加された方も、まだ参加されたことがない方も、楽しみにしてくださいね。


■キャンプ地と生産者さんのご紹介


2018年のFoodCamp!の幕開けを飾るのは「おざわ農園さん☆完熟苺尽くしツアー」です。今回のキャンプ地のおざわ農園さんは、郡山市のお隣、須賀川市にあります。


おざわ農園さん、言わずと知れた大人気の苺農家さんなんです。

何が大人気かといいますと、おざわ農園さんの苺は、一番美味しい完熟の状態になるまで待って摘み採る完熟苺で、ほどよい酸味と深い甘みで「ベスト・オブ・苺」といっても過言でないくらい、その美味しさは群を抜いています。


もう、キラキラ、ツヤツヤです。

しかし、おざわ農園さんの苺は、完熟ゆえに日持ちがしないのため一般流通はしておらず、スーパーなどでは買えない代物。それでもファンは多く、注文の電話や直接農園に買いに来る人がひっきりなしです。しかもシーズンは11月下旬から5月いっぱいと、旬の美味しさを大切にされています。


そんなおざわ農園さんの完熟苺を堪能すべくFoodCamp!に登場していただきました。


ちなみに、孫の手トラベルのFoodCamp!は、全ツアーご自宅までの送迎付きです。(※1)家族に送ってもらわなくても、ほろ酔いになっても大丈夫。ツアーの始まりは、みなさんの自宅玄関からです。さて、ここからは、ご参加いただいたTさんにツアーの模様をレポートしていただきます。

(※1) 郡山市内でも磐梯熱海、湖南地区は除きます。郡山市外からご参加の場合は、郡山駅または市内の宿泊先までの送迎となります。


■タイトルに違わぬ完熟苺尽くしのツアーに嬉しいため息⁈


ツアーの3日前に、孫の手トラベルさんからお迎え時間をご案内いただき、当日は朝からワクワク。そろそろかな〜と思い、ほんの少し早めに玄関先に出てみると、すでにお迎えのタクシーは到着していました!

ちなみに、孫の手トラベルさんは、山口タクシーグループで郡山観光交通さんが同じグループ会社なので、足回りはお任せあれ!というわけなんですね。


「こんにちは~。今日はよろしくお願いします!」と、乗り込むと、あらお若い!聞けば最年少ドライバー♪♪さん、26歳!フレッシュですね〜。


そんなこんなで比較的同じ方面からご参加のみなさんと仲良く乗り合い、集合場所である安積町の営業所へ。

孫の手トラベルさんの営業所からは、こちらのバスに乗り換えます。各方面からタクシー送迎されたツアー参加者のみなさんが続々と集まってきました。

バスは予め席が決まっています。案内された席に着くと、おや?

旅のしおりです。なんか懐かしいですね。

そして、温かいおしぼりが配られました。こういう何気ないおもてなしが嬉しいですね。


ほっとひと息つき、定刻の10:00になりましたので、いよいよ出発です。


現地集合の方もいらっしゃいますが、ひとまず、バスメンバーで親睦を深めるべく自己紹介タイム。まずは、本日の添乗員の瀬谷さんから。


道中、昨年のFoodcamp!ネタも教えてくれました(笑)。


そして、東京からご友人と参加された坂崎さん。

実は坂崎さん、全国の滝をめぐっている「滝ガール」なんです。福島にも滝を見に何度も足を運んでいらっしゃるとか。「滝も大好きだけど美味しいものには目がない」ということで、FoodCamp!を楽しみにしていらっしゃいました。


そうこうしているうちに、目的地周辺に到着。こちらの画像は、岩瀬農業高校です。おざわ農園さんは岩瀬農業高校のすぐ近く。緑が美しい季節です。

そして、本日安全運転でお送りいただいたドライバーの後藤さん。お人柄がお顔にも運転にも現れていました。


おざわ農園さんは道路を挟んで、数十メートルなんですが、道が細くバスが入れないので、ここからは徒歩で行きます。


道すがら出くわしたのは、今が旬の筍!

おざわ農園さんの周りには竹藪があり、にょっきり孟宗筍が顔を出していました。


なんか、かわいい。

こんな小さな発見を参加者のみなさんと、楽しみながら、おざわ農園さんに到達。

すると、到着するやいなや、ウエルカムドリンクが用意されていました!

しかも、完熟苺をはじめ、ブルーベリー、オレンジなどをお好みのドリンクに入れて、オリジナルサングリアに。

私はもちろん、シュワシュワ〜、シャンパンサングリアにしました。

ツアー序盤にして、テンション急上昇!

さて、喉を潤した後は、苺畑の見学です。45アールあるという苺畑(ハウス)に一歩足を踏み入れると、そこは甘い香りでいっぱい。
ここで、おざわ農園の小沢さんより苺の栽培についてご説明いただきました。

おざわ農園さんが栽培しているのは、主に「とちおとめ」。色々と栽培してみて、味のバランスや形などトータル的に良かったとか。
日本における苺の歴史は遡ること約150年前の江戸後期から明治初期。オランダ苺として伝わり、福島県では、約40年前から農家での栽培が普及。

苺は高温多湿に弱く、夏の間はあまり適していないとか。冷涼な北海道や山間部では夏の苺もあるそうですが、主な収穫期は11月から6月頃まで。

これは一般的な苺のお話なんですが、ここからおざわ農園さんの完熟苺の秘密に迫ります!
私たちがスーパーなどでよく見る苺は、少なくとも店頭に並ぶまで2〜3日はかかっているそうです。また消費者が購入してすぐ悪くなってしまうとクレームになることもあるため、早摘みせざるをえません。


となると、完熟がいいのはみんなわかっていても、そこまで待たずして苺を出荷しています。

本当はもっと苺は美味しい。完熟の苺は日持ちがしないけど間違いなく美味しい。苺本来の美味しさを届けたい、美味しい苺を届けるには直販しかない。

そう思った小沢さんは、思い切って直販のみに方向転換したのです。思い切ったのは販売方法だけではありません。


不耕起栽培といって、土地を耕さない栽培方法へのチャレンジです。余計なものを土に入れずに、苺の根っこの力に任せる、自然の摂理に従うことにしたら、病気も少なく、害虫も大量発生することなく栽培ができたそうです。


また一方で、美味しい苺を安定供給できるように、ベストな環境を生み出す条件を数値化し、管理する仕組みも導入。自然の持つ力とこれまでの知恵の総力戦により、おざわ農園さんの完熟苺は生み出されているのです。


やっぱり、美味しさの裏側にはたゆまぬ努力があるんですね。個人的には、苺の力、自然の摂理を大事にするという小沢さんのフィロソフィーに感動しました。


さあ、そんな深〜いお話を聞きながらも、甘い香りがプンプン!


ということで、ここからは苺摘み体験。


小沢さんから苺の上手な採り方もレクチャーいただき、いろんなサイズの苺を採って食べ比べしてみてくださいとの事。大きいの、小さいの味わいが違う、この違いを感じる体験です。

宝石のような苺たちからお気に入りの1粒をパク~!もうジューシーで、香り豊かで、甘くて酸味もあってウマー。

小さいのも採ってみました。甘みがさらに凝縮されていたりと確かに違いがあります。


小沢さんによると、ヘタの方と先の方でも味が違うとか。おススメの食べ方は、ヘタの方から先までを一気にいただく縦割り法。


さらに、次のハウスに移り、苺の苗のお話を伺いました。おざわ農園さんは苺の苗も農家さんへ販売しているのだとか。ランナーと呼ばれる長い茎がその苗になるそうです。

まだまだこれから伸びるそう。来年も美味しい実をつけてくださいね。


さて、いよいよお待ちかねのランチタイム!


苺畑をバックにドーンとダイニングテーブルがセットされていました。

凄ーい!レストランみたい。というか、レストランです。


そして、本日の料理を担当するのは、郡山ビューホテルの松岡料理長。コックコートに長~い帽子がキマッています。

松岡料理長からお料理のご説明。メニューはこちらです!


~MENU~

      スープ  

おざわ農園さんの苺とヨーグルトのスープ


メイン

おざわ農園さんの苺の豚肉包みロースト

バルサミコフォンドヴォーソース


デザート

おざわ農園さんの苺のグラタン


おざわ農園さんの苺のミルフィーユ パフェ仕立て


パン・コーヒー

***


すべてのお料理におざわ農園さんの完熟苺が使われていますね。でも、どんなお料理なのかまだ未知数です。


さあ、料理を待ち受けるべく、参加者の皆さんで乾杯~!

そんな中、外ではフードカートが横付けし、青空の下、コックさんたちがサーブや仕上げに大忙しです。

フードカートの中はレストランの厨房さながらです。

では、ここから一気に、お料理のレビューです。


まずは一品目の苺とヨーグルトのスープです。

赤と白のコントラストがまず目に飛び込んできました。なんとも色鮮やか。口に含むとヨーグルトベースのスープには塩味があり、食欲を掻き立てます。気温がぐんぐん上がっていたこの日には冷製のスープはぴったり。ますますこれからの食事への期待感が膨らみました。


そしてお次は、メインの苺の豚肉包みロースト バルサミコフォンドヴォーソースです。


ヒントは苺大福だとか。このコロンと丸い豚肉の中には完熟苺が入っているんですよ。そして、後から香るミント。初夏らしい、甘酸っぱく爽やかな清涼感がスーッと通り抜けて行きます。


いくら言葉にしても、お味はお届けできないのですが、動画も撮ってみましたので、雰囲気だけでもご賞味下さい。

食べている映像ばかりでごめんなさい。


予想以上に美味しかったです。苺の触感がまだ残るくらいの火入れ具合で、豚肉のコクと苺のフレッシュさがお互いを引き立てていました。またバルサミコフォンドヴォーソースが美味!さすがフレンチ出身の松岡料理長の腕が光ります。


サーブされたパンも美味しい。ソースはこのパンで拭って全ていただきました。

さて、お次は、苺のグラタンです。

熱々のカスタード風のグラタンソースの上に冷たいバニラアイスクリーム。中にはやっぱり苺です。アツ&ヒヤMIXです。これまた美味しい。グラタンですがこちらはデザートです。


そして、デザートがもう一品。スイーツ好きには堪まりません。苺のミルフィーユ パフェ仕立てです。これはビジュアルからノックアウトです。

もう、かわいいし、美味しいし。そしてバックは苺畑ですから、フォトジェニックな一枚にどうしてもなっちゃう。参加者のみなさんもキャーキャーいいながら写真を撮って、食べていました!


なんと今日は郡山ビューホテルのパティシエの方も来て調理してくださいました。苺畑でホテルメイドのお料理がいただけるなんて、孫の手トラベルさんのFood camp!は凄すぎます。


興奮しっぱなしのハイレベルなお料理、タイトルに違わぬ完熟苺尽くしのランチコースにもう大満足でした。


帰りはもちろん、おざわ農園さんの完熟苺を購入。小沢さんFoodCamp!中も大忙しです。

さて、楽しい時間はアッという間。帰りのバスに乗り込み、一路、孫の手トラベルさんの営業所へ。小沢さん、美味しい苺有難うございました~。また来ますね!

そして、各方面へタクシーでお送りいただき、無事に自宅に到着。至れり尽くせり極楽です。

ちなみに、完熟苺尽くしツアーは5/5と5/27の2回ありましたが、どちらも満員御礼の大盛況。それも納得、一度参加すると分かります。FoodCamp!絶対おすすめです。(終)


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次回は、6/16(土)福島市のフルーツ・ファーム・カトウさんの吟壌さくらんぼツアーです。こちらも是非お楽しみに!


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おざわ農園さんのインタビュー映像がありますこちらも合わせてご覧下さい。

一般社団法人食大学/生産者/おざわ農園 http://www.caan.jp/producer/86/

孫の手トラベル 2018FoodCamp!レポート

各回のFoodcamp!レポートを綴っています。