6/16 フルーツファームカトウさん☆絶景×吟壌さくらんぼツアー



大好評の完熟苺ツアーに続き、2018FoodCamp!第二弾は、福島市にある果樹農家フルーツファームカトウさんの吟壌さくらんぼツアーです。


苺もかわいいけど、この時期しか食べられないさくらんぼは、まさにプレミアフルーツ。しかも、フルーツファームカトウさんのさくらんぼ、ちょっと普通じゃないんです。


どう普通じゃないかは、FoodCamp!レポートをご覧いただければきっとお分かりになるはず。


ということで、早速、絶景×吟醸さくらんぼツアーレポートに参りましよう!


***


実は、今回の目玉はさくらんぼだけじゃなかった・・・・(ハズ!)


今回も特派員Tがレポートをお届けします。


みなさん、バスのツアー札をご覧ください。今回のFoodCamp!名は、「絶景×吟壌さくらんぼツアー」が正式名称なんですよ。そうです、「絶景」がつくんですよね。ちょっとこれをきちんと説明してから本題の吟壌さくらんぼに行きましょうね。

目的地となるフルーツファームカトウさんは、福島市の果樹園が広がるフルーツラインの一角にあります。昨年11月に開通したばかりの福島大笹生(おおざそう)ICのすぐそばです。


この辺りは、米沢に抜ける道沿いで、果樹園の西側には吾妻連峰がそびえたっています。

(写真:フルーツファームカトウ)


こちらは4月中旬頃の写真。山のほぼ中央の残雪がウサギの形に見えませんか?吾妻小富士にこのうさぎが姿を現すと種まきを始めるのに良い時期ということで、地元では「種まきうさぎ」とも呼ばれています。

(写真:フルーツファームカトウ)


こちらは、ちょうど今頃の画像でしょうか。晴れれば、青空と吾妻小富士を望むことができる、まさに絶景スポット。


よって「絶景×吟壌さくらんぼツアー」と題したのですが、6月・・・そう梅雨のシーズン。梅雨の晴れ間を期待しましたが、当日はあいにくの曇り空。

しかも、福島市に向けて東北自動車道を北上すればするほど雨雲らしき厚い雲が多くなっています。

(東北自動車道を北上中の車窓から)


それでも、雨だけは免れたい、そんな願いを胸に、フルーツファームカトウさんを目指します。


車内では、今日も添乗していただいている瀬谷さんがせっせとおしぼりやお茶・コーヒーなどをサーブしてくださいました。


それと、ツアーの2日前(6/14)にNHKあさイチでFoodCamp!ツアーが紹介されまして、その時の映像を流していただきました。平日のON AIRということもあり、「見逃した!」と言われる方も多く、上映には拍手が沸き起こるという現象が。みなさん、福島愛に溢れています・・・。(涙)


そうこうしているうちに、福島市へ突入。途中、トイレ休憩を兼ねて、吾妻の駅へ。

ここは、農産物の直売があり、福島市近郊の新鮮な農産物がヅラリ。もう、梅の実が出ていました。

笹の葉も売っています。笹の葉はもち米を入れて包んで蒸し、ちまきにします。蒸したちまきは笹の香りが爽やでこれまたいいんです。笹には殺菌効果もあるようですね。このちまきに青ばた(青豆)のきなこをつけて食べると美味しいんですよ。直売所ではちまきになったものも販売していました。

目的地に到着する前ですが、ツアー参加者のみなさん、何やらお買い物。新鮮や野菜やその土地ならではのもの見つけると、つい欲しくなってしまいますよね。(私もこっそり、ちまきを買いました!)


ここから10分程度で、フルーツファームカトウさんに到着です。早速、オーナーの加藤修一さんがお迎えしてくれました。

広~い果樹園には、さくらんぼの他、桃、リンゴの木が植えられています。


そして、こんな計らいも。

小さな実は、リンゴです。かわいい~!これが秋には色づいて、吟壌りんごになるんですね~。ウエルカムドリンクをいただいて、しばしリンゴの木の下で思い思いのひと時。

フルーツファームカトウさんの吟壌りんごを使ったシードルをいただきました。リンゴジュースもシードルもとっても美味しいですよ。

おや、靴に蝶々がとまっています。なんとも癒される風景。

心配された雨も大丈夫そうです。絶景は、10月にフルーツファームカトウさんで行われる吟壌りんごツアーでリベンジですね。


■さくらんぼ栽培の意外な事実


そろそろ、ツアーの本題へ。まずは、”吟壌”フルーツの秘密に迫るトークライブです。


何はともあれ真近で見てもらいましょうと、さくらんぼの畑に特別に入れていただきました。

フルーツファームカトウさんでは、ハウス栽培ではなく鳥よけのネットと雨除けのビニールの屋根だけです。あくまでも自然な環境での栽培です。ですから、環境の変化をダイレクトに受けます。


今年はさくらんぼの花が咲いた時期に寒さにやられてしまい、数は少ないとか。そんな厳しい環境でも実を付けた今年のさくらんぼはある意味、すごい奴らなんです。


そのすごいさくらんぼちゃんがこちら!

つやつや、照り照りです。粒もなかなかしっかり大きくて、3Lを超えるものも。加藤さんの手元のメジャーを見てください。3Lの穴に完全に乗っちゃってます。

大きさだけでなく、もちろん甘さも抜群!後ほど糖度当てクイズがありますが、もう加藤さんもびっくりの糖度でした。そして、パリっ、ムチっとした食感。色ツヤ・味・歯ごたえの3拍子揃った、まさに吟壌品質。どうしてこんなさくらんぼが作れるのかというと、土に秘密があるんです。


肥料は有機肥料を中心にミネラルをふんだんに含む帆立を混ぜ込んでいるとか。さらに、土と肥料が良い状態に発酵するように微生物の力を活用した酵素農法を取り入れています。「見えないところが一番大事」という加藤さん。人一倍、土づくりにこだわり、思考錯誤を繰り返し、納得いく状態にになるまで約30年かかったといいます。だから土壌の「壌」をとって、「吟壌」としたのです。


加藤さんが栽培しているさくらんぼは、紅さやか、香夏錦、佐藤錦の3品種。今年は開花時期が早く、佐藤錦が最盛期を迎えていました。


ここで加藤さんから驚きの解説が・・・。


「佐藤錦はナポレオンや紅さやかなど他の品種の花粉を受粉してできるんですよ」と。

一同、「ええー?」


みなさんご存知でしたか?佐藤錦に限らず、さくらんぼは同じ品種同士では受粉しないという性質(植物の自家不和合性という)があります。さらに、受粉には相性があり、違う品種でも相性がいいものとそうでないものがあるらしいです。その辺を見極めて、ミツバチと一緒になって、加藤さんも花の時期は耳かきのポンポンみたいので受粉作業をするんですって。


これは、さくらんぼ農家なら誰でも知っていることらしいのですが、私たち一般の人間には初耳でした。いや~勉強になりました。


ということで、お勉強タイムもここまで。



■さくらんぼにまつわる様々なエピソードを反映したお料理に感動!


フードカートでは、今日も美味しいお料理が作られていました。

お料理を担当するのは、前回に引き続き郡山ビューホテルの松岡料理長。今回のお題は「さくらんぼ」です。どんなさくらんぼ料理を提供してくれるのか、もうワクワクです。


ダイニングには、きゃ~!!!


吟壌さくらんぼがたっぷり。こんなにいいんですか?かる~く1パックくらい入っています。

まずは、そのままの吟壌さくらんぼを味わってくださいといわんばかりです。

アップでみるとさらにたくさん!

濃い紫色のチェリーはブラックチェリーかな?と思ったら、完熟した紅さやか。色のコントラストもキュートです。さりげなくイタリア語の新聞もカッコイイ!


では、お待ちかねの本日のお料理を一挙公開。まずは、メニューから。


~ 前菜 ~


帆立貝・海老と福島県産野菜

フルーツファームカトウさんの香夏錦のゼリーとともに


~ メイン ~

地鶏むね肉の低温蒸し焼き

フルーツファームカトウさんの”佐藤錦”添え クラフティに見立てて


~ デザート ~

フルーツファームカトウさんの”佐藤錦”とバニラアイスクリームのチェリージュビレ


パン・コーヒー


一皿目は、さくらんぼの姿は見えませんが、ピンクのゼリーがそれです。香夏錦のジュースを絞り、ゼリーにして、帆立や海老などの魚介と合わせた前菜です。そう!トークライブで聞いたお話そのもの。肥料に帆立を使っているという話をきっちり松岡料理長は捉えているんです。


そして福島県産の季節の野菜と食べられるエルダーフラワーが色鮮やか。


お次のメインは、低温調理した地鶏です。

鳥はさくらんぼの実が大好物というエピソードから、鳥(鶏)も一緒に食べてしまおう!というわけで生まれた一皿。丁寧に種取りし、軽く火を通した佐藤錦がソースに甘みと酸味を与えていて美味しいです。


クラフティとはさくらんぼを使った代表的なお菓子で、卵や牛乳、生クリームなどを使い、カスタードプディングのようなもの。ソースはまさにこれに見立てたそう。見た目もかわいい。そして、低温調理した地鶏は柔らかくジューシー。


デザートは、こちら。赤ワインやキルシュ(さくらんぼのリキュール)でフランベさせた佐藤錦がバニラアイスクリームに添えられています。これがチェリージュビレというものらしいです。


今回は、水野パティシェがみなさんの前でチェリージュビレを実演してくれました!

フルーツファームカトウさんの吟壌さくらんぼをたーくさん使うその姿に、歓声?悲鳴?が上がるほどでした。


美味しくないわけないですよね~。


お料理を堪能していると、おや、松岡料理長から何やらサプライズ!!!!

6月に結婚式を挙げたばかりの新婚さんが参加しているという情報を聞いて、お二人にケーキのプレゼントです。フルーツファームカトウさんの吟壌さくらんぼもたくさんのっています。


参加者のみなさんからも「おめでとうー!!!!」の声で会場全体が祝福ムードに。


聞けば、お二人は県外出身で、ご主人が仕事の関係で福島に6年前に赴任されてきたとか。奥様は関東にいらしたのですが、結婚を機に福島へ呼び寄せたというのですから、素晴らしい。ウエルカム福島~♪♪


「福島の良い所をもっと知っていきたい」とスピーチしてくださいました。

若い二人に幸あれ~!!!


さあ、幸せオーラをお裾分けいただいたところで、豪華景品を掛けた糖度当てクイズの時間です。


加藤さんが立ち上がり、いきなり糖度計を持ってきて、「この佐藤錦の糖度は何度でしょうか?」と迫ります。

そして、豪華景品とは、佐藤錦1kgです。


俄然、必死に考えるツアーのみなさん。ヒントを求める声に、加藤さん「ノーヒントです」と。(キリッ)


さて、糖度計を覗き込んだ加藤さん、やや驚いた様子です。


加藤さん:あら~☆☆!!言いますよ、言いますよ。正解は、28.6度です!

参加者:え?、あ~↓、全然違う・・・。


どよめきの声やら何やら。残念ながらピタリ賞の方はいない様子。では、ニアピン賞の方に景品をということで、20度以上と書いた方を尋ねると、3人の方が残りました。


おおっ、いい緊張感が走ります。では、お一人ずつ書いた糖度を発表してもらいます。

お一人目:21度。

お二人目:20度。

三人目の方:26.5度…。


はいっ、三人目の方に決定!!


すごく気まずそうにする三人目の方は、先ほどの新婚さんの奥様でした。さすがツイている。

加藤さんから、吟壌さくらんぼ(佐藤錦)1kgを贈呈。後日、送っていただいたさくらんぼの画像はこちら。

うわ~。すっごいピカピカしています。


ちなみにフルーツファームカトウさんのホームページでは既に6/19で予約完売。5/21から予約受付開始し、1カ月経たずして受付終了なんです。食べたかった方は、また来年〜!


私たちは、今日、存分にいただきましたので、満足です~。


食事の後は、さくらんぼを予約したり、シードルやジャムを購入するなどお買い物も楽しみました。


さて、楽しい時間はあっという間。そろそろ帰る時間です。


スタッフのみなさんや、現地解散組のみなさんが手を振ってくれています。


一緒に食事をするとグッと仲良くなれるのものですね~。温かいお見送りに本当に、楽しかった~という想いがこみ上げてきます。

途中あただらPAで休憩をとり、安積町の営業所まで戻ってきました。


今度は郡山市内の自宅や駅まで送迎してくれるタクシーの運転士さんがお迎えしてくれました。本当に至れり尽くせり。


同じ方面の参加者のみなさんと楽しく乗りあって、無事、帰路につきました。


今回も楽しかったな。またお会いしましょうね。(終)


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次回は6/24(日)川内村のかわうちワインツーリズムです。次回のレポートもお楽しみに。


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フルーツファームカトウさんのインタビュー映像があります。こちらも合わせてご覧ください。

一般社団法人 食大学/生産者/フルーツファームカトウ

http://www.caan.jp/producer/34/



孫の手トラベル 2018FoodCamp!レポート

各回のFoodcamp!レポートを綴っています。