7月 鈴木農園×まどか菜園 ☆ 新体験 極旨なめこツアー(前編)

 7月のFoodCamp!の主役は「なめこ」です。そうです、「なめこ」ですよ。


 ご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、NHKの情報番組「あさイチ」でFoodCamp!を取り上げていただいた際、司会の博多大吉・華丸さんに、「なめこ???」とツッコミを入れられていた噂(?)のツアーです。


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■ただの”なめこ”じゃない・・・鈴木農園さんのジャンボなめこ!

 

 ます、どうしてなめこ農家さんをFood Camp!にと考えたか、というところからお話しましょうね。


 ついに孫の手トラベルもネタにつきたか?・・・ではないんです。鈴木農園さんは年間1,200トンものなめこを出荷しているなかなかの規模の農家さん。きのこ栽培は菌を培養し、湿度や温度を徹底管理した室内で栽培します。自然任せの路地栽培とは異なり、ファーマーというよりはファクトリーライクではあります。

 また、鈴木農園さんがすごいのは規模だけではなく、ジャンボなめこという通常のなめこの2~3倍もあるなめこを栽培していることです。

 このジャンボなめこが今回の主役なんですが、大きさ以上に驚くのは、シャキシャキっとした歯ごたえと旨味。それゆえ、食べ方のバリエーションが多く、これまでのなめこの概念を覆されるほど。

 

 一度食べてすっかりファンになってしまい、これは是非ともFoodCamp!に登場していただきたいと思い、ツアー開催となりました。


 さらに、鈴木農園さんでは、社長の息子さんであり専務の鈴木清美さんが代表を務めるまどか菜園も経営。こちらでは「佐助ナス」や「御前人参」といった郡山ブランド野菜の他、美味しい野菜を作っています。


 なめこ、平茸などきのこ類の栽培だけでも相当な量なのに、さらに他の野菜まで手掛けるとはなかなかのツワモノ?・・・そんな次期リーダーには、独自の農業哲学がありました。


■循環型農業を実現したい!だから、まどか菜園


 おじい様の代から農業を始め、お父様が鈴木農園として法人化、そして清美さんが新たにまどか菜園をスタートさせたのにはこんな理由なんです。


 農家さんの想いを聞けるのも、Food Camp!ならでは。さて、今回のFoodCamp!のそんなお話を聞くところから、はじまります。



 「農業って、一見ファンタジーチックに見えているけどそうじゃない。天候やちょっとしたことで生産量や販売が左右されます。ギャンブル的な不安要素が常につきまとうんです」

と言って、笑うと目がなくなる人懐っこい顔つきが、少しだけ厳しい表情になりました。

「そういう農業の、ちょっとマイナスな部分を隠すんじゃなくて、ちゃんと伝えて、ちゃんとそこに責任やプライドを持ってやっていきたい。もちろん、大変なだけでは誰もやらなくなってしまうので農業はシビアだけど、楽しくて経営としてもきちんと循環する仕組みが必要」と清美さんは語ります。


  実際に、周辺の農家さんも高齢化により継続が難しくなり休耕地となっている田畑が増えています。まどか菜園さんではそうした土地を借りて、野菜作りをしています。


 「土地を活かしていくにも、新しい担い手が必要ですし、新しい担い手を作るには継続して購買してくれる人を作らなければなりません。そして継続して購買してもらうには、何か新しい発見や感動が必要なんです」と清美さんは続けます。


  その想いを実現すべくまどか菜園をスタート。きのこ栽培と野菜づくりの2つを軸に循環型農業を目指す若きリーダーの目に一寸の曇りもありませんでした。


 そんなお話を聞いて、感動してしまったのですが、7月初日というのに今年は猛暑で心ばかりでなく、気温もジリジリと暑くなってきました。


 ということで、頃合い見計らったようになめこ栽培室の見学へと続きます。


 

■これが噂の現場!?


 さて、みなさんはなめこがどのようにして栽培されているかご存知ですか?


 ポットに菌床となるおがくずを詰め、そこになめこの菌をいれ、湿度90%以上、室温16℃に管理した暗室で育成します。薄暗い栽培室にはたくさんの棚があり、菌を植えた日付が記載されています。写真は6/20に菌を入れたものですから、約2週間くらいでここまで育つんですね。

たくさんポットが並んでいるとかわいいです。

 この菌床になるおがくずは、2種類のおがくずをブレンドしていて、長年かけてだどりついた究極のおがくずは企業秘密だそうです。

 出荷スケジュールやパッケージの種類、手順など作業工程などが貼ってある作業場を見るのは初めて。まるで社会科の現場学習みたい。みなさん興味深々です。


 少しクールダウンしたところで、まどか菜園さんの畑へGO!

 まどか菜園さんでは「おひさまの香り」という名前で枝豆も出荷しています。今年は、桜が咲くのも早かったですが、暑くなるのも早く、そんな状況を見てか、いつもより早く枝豆の苗を植えたそう。「本当にギャンブルですよ~!!!」という清美さんに、「その判断はどなたがされたんですか?」と尋ねると、「親父です」と。

 

 そして、その読みはピタリとあたり、生育状況もまずますとか。あと2週間もすると食べ頃だそうです。このFoodCamp!は7/15(日)にも再度ありますので、次の回の方は枝豆も食べられるかも。初回の方はグッと我慢。


 お次は、旬を迎えた茄子畑へ。

  広い敷地は、ウォーキングにピッタリ。軽い高低差もいい運動です。

  郡山ブランド野菜の「佐助ナス」、生で食べてもさすけねぇ~(差し支えない)という福島弁にちなみネーミング。もうこの艶、半端ないです。


 お気に入りの一本を見つけて、その場でかぶり!ご用意いただいたなめこ味噌がまた合う~。ジュワッと水分が溢れて、もうフルーツ食べているみたいです。参加者の方で茄子が苦手だけどこれは食べられると言っていた方も。本当に甘くてジューシー。これ1本で喉が潤うほど。

 ちなみに、2回目のツアーでは、茄子を袋一杯まで採り放題ということで、もうみなさん、キャッキャッしながら収穫していました。佐助ナスの他に、焼茄子用の茄子も栽培しているとのことで、2種類の茄子を収穫させていただきました。自宅に戻って焼き茄子をしたのですが、バッチリ!甘くてツル~んと美味でした。



■なめこがどう化ける?お待ちかねのブランチ!


 今回は、朝早くからのスタートだったので朝ご飯を食べずに参加された方が多かったはず。まだランチには早い時間ではあったもののピーカン照りの中、畑を歩き回ったのでお腹が空いてきました。

 食事の前に、まずはウエルカムドリンク。こちらは、まどか菜園さんで作っている郡山ブランド野菜の一つ、御前人参のジュースを飲むヨーグルトで割ったもの。これがスムージーみたいですっごく美味しいんです。まどか菜園さんの人参ジュースは実がたっぷり入っていますので何かで割って飲むのもおススメ。これまた人参ジュースの楽しみ方が増えました。


 そして気になるお料理はー。


 7月のFoodCamp!は2回開催されますが、シェフが異なります。1回目の7/1は郡山ビューホテル 料理部 日本料理「舟津」の関調理長監修のメニュー。当日は急遽予定が入り、代わりに関調理長が信頼を寄せる大塚氏に腕を振るっていただきました。

 そして、2回目の7/15は、郡山や須賀川市にも店舗を持つ人気居酒屋「しのや」さんの泉田シェフ。

 泉田シェフは郡山のご出身で、大阪あべの辻調理専門学校で学び、ホテルや飲食店を経て、2014年に「しのや」の創業メンバーに。現在はしのや郡山店でシェフをされています。泉田シェフの得意はイタリアンやフレンチなどの洋食系。


 さあ、このお二人の料理対決!?も楽しみです。


 ということで、本レポートはここまで。続きは後編にて。(続く)


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鈴木農園・まどか菜園さんのインタビュー映像があります。こちらも合わせてご覧ください。

一般社団法人 食大学/生産者/鈴木農園・まどか菜園

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